2008年10月アーカイブ

日産自動車が、新型フェアレディZの写真公開と同時に、エレクトロニック・アーツ制作のレースゲーム、『Need for Speed Undercover(ニード・フォー・スピード・アンダーカバー)』に登場することを明らかにしました。

日産 フェアレディZ 新型、『ニード・フォー・スピード』新作でデビュー

先日の新型GT-Rにおいても、日産は『グランツーリスモ5プロローグ』で発売と同時に擬装を解除するという宣伝手法をとっていますが、同様のことが行われるようです。ただ、日本発売はタイムラグがあるので、GT-Rと全く同じことが日本で起こるということにはならないようですが。日産はポリフォニー・デジタルと深いパイプを持っていますが、それ以外のチャンネルでも同じマーケティングスタイルを採る方針にしたようですね。プレミアム性の高い車であればあるほど、この手法は有効だと思います。

走り書きの雑感ですが、最近の日産のCMを貫いているのは、「見せない」「チラ見せ」によって興味を惹かせる手法だと思います。ノートでは、商品名の「ノート」を「ノテ」と誤読させるという、広告においてはおよそありえない方法をとっていましたし、「ティアナ」も発売までは「おもてなしのティアナ」という言葉とともに、ほとんど車が見えない(見せない)CMを先行させ、発売とともに車体を見せていくという手法を採っています。「デュアリス」に至っては、車が映っている時間より、変型してロボットになっている姿が「増殖中」という時間の方が長いですからね。

ゲームにおいては、まだ「発売されていない車」を、実際に操作することができるため、プレイヤーは、その車を「既に知って、乗っている」という錯覚を抱かされることになります。それにより、現実にショールームで実物を目にした際に「あ、(ゲームに出ていたのと)同じフェアレディZだ!」という、実は奇妙な事態が、自然なこととして許容されてしまうのです。

と、書いて、そういえばトヨタも、プリウス発売時に『グランツーリスモ・プリウスバージョン』というのを、試乗した人に配る手法を採っていたことを思い出しました。ただし、トヨタの場合には日産ほどそうした手法が継続されてはいないようです。

ちなみに「Need for Speed」というゲームは、今のイメージは「Most Wanted」によって印象づけられる、ゲーム寄りの、ぶっとばし爽快系と受け止められているように思われますが、ルーツをたどれば、実車の写真やビデオの方がむしろメインといってもいいようなカタログ的なゲームでした。今、それが逆の形で再現されつつある、という事態は、何か、リアル/バーチャルの反転する時代を感じて、遠いところに来てしまった感を覚えます。(言葉足らずですが)

しかし、ゲームとしては、日産の宣伝手法として370Zが登場するという情報は、悪いことかもしれません。なぜなら、日産おすみつきで実際の車とリンクするものとして登場させる以上、ゲームは、「合法的」で「お上品なもの」にするような圧力がかかっている可能性があるからです!

実際のゲームがどのようになっているのか、そして、日本版発売との時差はどのように解消されるのか?非常に興味深い事例となりそうです。
「ゲームで上達、自信つき運転」 ひき逃げ容疑の中3

何のレースゲームをしていたのかは知りませんが...。
「ゲームで車の運転が上達するわけないんだよ!」という批判の声は、的はずれです。
現在はiRacing.comなどをはじめ、現役レーサーすらシミュレーターで車の挙動を学びます。
ですから、そのゲームがシミュレーター系で限りなく車の挙動を再現していたとしていたら、本当に車の「挙動」に関する技術は身に付くかもしれません。

しかし、「公道」を走る、ということに必要なのは、「車の運転技術」ではないのです。「他人に迷惑をかけないように走るお互いの了解事項」を知らなけれ ば、ならないのです。教習所で習うことの大半は、車の運転技術向上に関することよりも、「公道」上での「作法」に関わることなのです。

しかし、GTAなんかはこういうことがあるとバッシングされるわけですが、レースゲームでは今回どうなんですかね?「青少年が無免許運転する原因はレース ゲームにある、だから規制すべきだ」とはならないような気がします。そう、そうならないところに、「ゲーム規制」という問題の本質的な「錯誤」があるので はないでしょうか。

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